5月26日(日)に開催した、築地・東京建築祭街歩きを振り返る
2024年 07月 4日
今回のテーマは築地と東京建築祭。
築地は、文字通り海だったところに土を持って築かれた土地です。
江戸時代の明暦の大火(1657年)で焼失した浅草の西本願寺の代替地として埋め立てられました。江戸時代は寺や武家屋敷が立ち並んでいました。
明治になり1869年、外国人居留地が設けられました。この居留地は教会やミッションスクールが多く建てられました。そのため立教大や青山学院、明治学院はこの場所が発祥となっており、聖路加国際大学は今でもこの地に立地しています。
また、関東大震災で焼失した日本橋の魚市場が1935年に移転し、築地市場が誕生しました。しかし2018年に豊洲市場が開場、築地市場の施設は解体されました。今後は屋内競技場を中心とした再開発が計画されています。
東京建築祭は、東京で初めてとなる大規模建築公開イベント。年に一度の建築のフェスティバルとして、広く親しまれるものになることを目指しているそうです。
今回は築地駅からスタート。
まず、築地本願寺です。これは上述した浅草の西本願寺が移転したものです。
現在の本堂は伊東忠太氏の設計で1934年に竣工しました。「古代インド様式」をモチーフにしたデザインとなっています。
今回は東京建築祭期間のため、普段非公開の貴賓室や講堂、本堂裏の廊下を見学できました。

次は築地場外市場
迷路のような路地に、小売店や飲食店が立ち並んでいます。
かつて存在した「場内」が卸売を専門としたのに対し、「場外」は一般客を相手にした店が立地しています。
また、築地は空襲を免れた地域で、関東大震災後に流行した銅板建築が目立つエリアです。
東京建築祭としては、旧宮脇ビル、井筒屋、カトリック築地教会が公開されていました。

続いて訪れたのは、新橋の堀ビルです。
登録有形文化財で、1932年に竣工しています。
外壁全体はスクラッチタイルを基調として、さまざまな装飾が施されながら、モダニズム建築の要素である水平連続窓が取り入れられています。
もともとは建築金物の業者のビルでしたが、現在はスタートアップ企業や、シェアオフィス空間となっています。
最後に訪れたのは、丸石ビルディングです。
ロマネスク様式のオフィスビルで、こちらも登録有形文化財で、1931年竣工、設計は山下寿郎建築事務所です。
戦前に建てられたビルながら、その当初は自動車会社のビルで、1階は車のショールームになっていました。
東京建築祭は初めての開催でしたが、
どこも行列で、建築に対する関心の高さが表れていました。
今回は天候に恵まれ、穏やかな街歩きとなりました。